目的のクローンのスクリーニング方法

マウスBACライブラリーは、BACゲノムクローン一株ずつ384ウェルのマルチタイタープレートに保存されており、その384ウェルのプレートが410枚あります。

それぞれのプレートのクローンをまとめてBACクローンDNAを抽出したものがあり、それぞれのプレートに対応したDNAが410種類あります。
その410種類あるDNA溶液を10のグループにしたDNAスーパープールが10グループあります。
スクリーニングは、図に従いまして、まず
First screening: 10グループのDNAをテンプレートとして、分譲を希望される方の用意されたプライマーを用いましてPCR反応をします。そして、増幅されたDNA産物をゲル電気泳動しまして確認いたします。この図では、No.4 のDNAを用いた場合増幅されました。
Second screening: No.4 のグループは、プレート 124 からプレート 164 までのクローンのDNAをまとめたものですので、この41個のクローンのDNA をテンプレートとして最初のスクリーニングと同様にPCR反応を行い増幅されているクローンを特定します。この図では、No.124 のクローンが増幅されました。すなわち、目的のクローンはプレート 124 に存在することがわかりました。
Third screening : 次にこの 124プレートの384 クローンのどれかを特定します。それには、縦溝プレート、横溝プレートそれぞれにレプリカし、一晩培養した大腸菌をそれぞれテンプテートとしてPCRして、目的のクローンを特定します。ここでは、クローン名は、124 I 18 となります。